【根岸馬糧】社長の一日に密着!馬糧会社の仕事を通じてわかった人柄と経営哲学

競走馬や乗用馬など馬糧を扱う会社の社長は、どのような日々を送っているのでしょうか。今回は、根岸馬糧株式会社代表・根岸社長の1日に密着。社長の人柄や仕事に対する思いをお伝えするとともに、社長の1日を追ってみたいと思います。

馬糧を専門に扱う根岸馬糧の仕事は主に飼料やサプリメントを納品することですが、根岸社長が得意とするのは発注された商品のアフターサポート。デスクワークだけでなく現場へ足を運ぶことが多い根岸社長のある1日の様子をまとめてみました。

【根岸社長ある日の一日】

7:00

出勤。取引先へ直行することも

7:30-12:30頃

馬の健康チェック・体調管理、馬糧に関する質問の応対

13:00-

取引先との電話・メールチェック、発注確認など

15:00頃-

厩舎まわりをして直帰

17:00-

自宅でデスクワーク&明日の準備

19:00頃

業務終了

午前2時頃から稼働している競馬業界の朝は早く、毎朝7時(もっと早い時間帯で行くことも!)には家を出発して取引先へ行くのが日課です。

競馬場や厩舎など取引先に到着したら、厩舎の方や調教師さんと本日の打ち合わせ。馬糧に関する疑問や質問に答えていきます。そして馬の体に触れながら、食欲や汗のかき具合など総合的な健康状態もチェック。生き物ですから、水を飲んでいるか?ごはんを食べているか?競走馬たちの生活を支えていくのが仕事です。

ここで重要とされるのが、馬糧の品質管理。飼料は湿気が多い場所に置かれているとカビが生えるなどのトラブルが起きることも。とくに6月の梅雨時期は、カビが繁殖しやすいタイミング。飼料が臭う、酸味があるなど怪しい場合は無償で交換対応を行うなど適切な処置を取ります。

午前中からお昼頃まで厩舎まわりを終えたら、メールチェックや発注内容の確認、取引先との連絡など細かな業務をこなします。午後は再び馬に餌を与える時間に合わせて取引先へ!

時期やタイミングにもよりますが、15:00〜16:30頃は馬に夕食をあげる時間として取引先の厩舎をまわります。人と同じように馬も食事をしたら排出する生き物。布団代わりになる藁が汚れますので、新しい藁の仕入れと納品も我々の仕事です。厩舎まわりが終了した後は、そのまま直帰して自宅でデスクワークや明日の準備。こうして1日の作業が終わります。

「レースに勝利した際の祝勝会や忘年会、新年会といった飲みの場も少なくありませんが、残業が少ないので夕方頃に帰宅して家族そろって夜ごはんが食べられるのは、馬糧業界のうれしいところ。土日祝関係なく1年中フル稼働していますが、できるだけ日曜は家族の時間を優先できるよう休みを取るようにしています。」と根岸社長。家族との触れ合いを大切にしてほしいという思いから、社員は週休二日制で仕事と休日にメリハリをつけています。

目指すは「町の電気屋さん」!

根岸馬糧が目指す馬糧業界でのポジションは「町の電気屋さん」のような存在となること。馬糧を扱う企業が多数ある中で根岸馬糧を選んでくださる背景には、これまでの信頼と信用があるからこそです。

大手の家電量販店のように商品を格安で販売することはありませんが、どんなに小さなトラブルでもすぐに駆けつけるフットワークの軽さとアフターフォローの評価は根岸馬糧の強み。長年培ってきた知識と経験から適切なアドバイスを伝えていくこと……そこから信頼が生まれ、信用につながることを何よりも大切にしています。

「商売は“人”が大事。 横のつながりが深い馬糧の世界だからこそ、何か困りごとがあったときに駆けつける町の電気屋さんでありたいですね。」と、根岸社長も笑顔で語ってくれました。

プライベートでは、2人の子どもを持つ父親である根岸社長。 残業は少ないとはいえ、休日が少ない業界だからこそプライベートと仕事のバランスを意識しているのだとか。毎年夏は家族旅行を計画・実行していると話してくれました。